スポーツクラブ日記 -28ページ目

お風呂に入る時は、かけ湯を!

スポーツクラブの会員様からのご意見として、意外と多いのがお風呂に関連するものです。

僕の常識としても、お風呂に入る前にかけ湯をするのが普通です。
しかし、これも意外とかけ湯をせずにお風呂にいきなり入られる人が多いようです。

またまたこれも意外なのですが、女性の方がご意見が多いのです。

最近はお風呂屋さんが少なくなり、大勢でお風呂に入る機会が少なくなりました。
僕のお風呂の印象としては、ゴルフ場です。

寒いのゴルフの後、ゆっくり大きなお風呂に入ることは、この上なく気持ちの良いものです。
また、ゴルフ場のお風呂場はマナーは、きっちりしています。

お風呂の入る前のかけ湯は勿論、

洗い場を使い終わった後は軽く流す
脱衣場で濡れたまま移動せず、きっちり身体を拭いてから移動
出入りや場所は譲り合う
今日のゴルフ内容を楽しく語らう

といったものです。

しかし、スポーツクラブの女性会員様からいただくご意見は、全て反対といっていいほどです。

特にお風呂に入る時にかけ湯をしないと、先に入っている人は気持ち悪いものです。

これくらいの常識は、ぜひ守っていただきたいものです。

サークル活動の良し悪し

スポーツクラブによって、さまざまなサークルがあることと思います。

メジャーなところで、水泳・ジョギング・ウォーキングといった、スポーツクラブ内外で活動できるものから、ゴルフ・ボウリング・サッカー・野球といった、外部で活動しながらスポーツクラブでトレーニングというものまで、本当に多様化しています。

数年前、「クラブ IN クラブ」
といったような、クラブやサークル活動が、会員様の継続率を上げたり、会員数を増やすと思われて流行となりました。

しかし現状どうでしょうか?

僕の知っている限りでは、廃止や細々と継続しているサークルがほとんどではないでしょうか?

その理由として、
1.担当するスタッフがいなくなった
2.創設時の会員様が退会や忙しくなって参加しなくなった
3.新しいサークルメンバーが増えない
等々が挙げられます。

スポーツクラブ側の問題として、スタッフ確保ままならないのは、申し訳ない限りです。
この不況の中、経費削減が進み、サークル活動の担当まで人がまわらないのが実情です。

また、僕たち責任者レベルでサークルの話題になったことがあるのですが、サークル活動が凝り固まってしまい、新しい会員様が入りにくくなったりしている問題を抱えているスポーツクラブが多いです。

サークル結成から十年以上継続しているサークルは、これまでの歴史に対するプライドや自信があると思います。
スポーツクラブ側に対しての発言力があったり、特別環境を望まれるケースもあります。

そういったこともあり、僕の会社では、かなりサークル活動に対して消極的です。
新しいサークル発足に対しても消極的です。

一昔前のサークルに対する考え方は、たった数年で大きく変わってきています。
サークル活動の良し悪しは、これからもスポーツクラブの課題となるでしょう。

どこまでがサービスか?

今日は、朝から小雨が降っていたのですが、昼からは晴れたり雨降ったりと微妙な天候です。

昼前くらいから、会員様からフロントへ依頼がありました。

「雨降ってるから傘貸して~」

1件ではなく数件あったのですが、通常スポーツクラブではレンタル傘は用意していません。
以前、高級スポーツクラブで、雨の日には傘を準備するサービスを取り入れているところはありましたが、僕たち普通のスポーツクラブでは、ほとんどないと思います。

当然、レンタル傘がないことを理由に、いきなり不機嫌になられるのです。
プロショップには、傘の販売はしています。
500円くらいするので、決して安くはないかもしれませんが、傘を持ってこなかったのは自分なのですから…。

「ジュース買い間違えたから交換して~」

うちのスポーツクラブには、コーヒーやジュース類、水だけ、スポーツ飲料だけといった、多種多様に6台ほど自動販売機を設置しております。
スポーツクラブ内での自動販売機売上は、一部クラブの売上となりますが、電気代を考えるとトントンちょっとプラスです。。

自動販売機で購入時に、
「ボタンを押したのと違う飲み物が出てきた」
という場合には、一旦フロントでお預かりし現金を立て替えてお客様にお返しすることはあるのですが、間違えた場合は特に対応していません。

今日のところは対応したのですが、この上記2点について僕個人としては納得できていません。

確かに「サービス」という観点から見ると、消費者(お客様・会員様)からすると何でも受け入れてもらえるのは、すばらしい「サービス」と思います。

しかしどこまでも「サービス」向上させることは実質不可能です。
「対価にあったサービス」を提供することは必要ですが、それ以上の「サービス」を求められるのは、結局、

「言った者勝ち」

という「サービス」の不公平を招いてしまいます。

「サービス」という言葉だけが、最近一人歩きしているように感じることがあります。

月会費を上げるか下げるか

本日もありましたが、よく会員様から月会費の金額について、ご意見をいただきます。

「もう少し月会費を高くして、会員の質を上げてほしい」

会員様のおっしゃられている気持ちはよくわかります。
僕のスポーツクラブも、開始当初は正会員しかなかったのですが、会員数の減少により、安い種別を作らざるを得ませんでした。

結果的にですが、クラブ内のマナーやルールの悪化や月会費未納の人数が増えたりといった現象が起きました。

スポーツクラブの歴史として、20年くらい前までは正会員1万円くらいが主流でした。
そこから、ホテル等の高級クラブととにかく安いクラブが出てきたのですが、今となっては高級クラブはほとんど閉鎖や経営者交代等になりました。

今の時代、どうしても安い方がお客様を獲得し易いということで、月会費を安くしているのですが、これで良いのかと疑問を感じています。

やはり、適正価格をいただくように努めて、しっかりと料金をいただける体制作りが大切と思っています。

業界内でも二分化といえば大げさですが、少し変化が出てきています。

これも時代の変化かもしれませんが、今後はスポーツクラブもより二分化していくことと思います。
僕としては、高くてもサービスの良いスポーツクラブを目指したいです。

携帯電話の利用制限

私のスポーツクラブでは、思い切って携帯電話の利用を禁止しました。

利用禁止は、会員様からご意見をたくさんいただきました。

1.仕事の電話が入るのに~
2.家からの緊急時にどうしてくれるの?
3.何か連絡とれなくて、トラブルが発生したら責任とってくれるの?

等々、多種多様のご意見でした。
しかし、当社が運営しているスポーツクラブで、携帯電話の利用制限や禁止をして、大きなトラブルが発生したことがないこともあり、利用禁止に踏み切ったのです。

この日記をお読みの方の中でも、携帯電話の利用禁止については賛否両論があると思います。
否の方の多くは、上記のような理由を含めたものであると思いますが、賛の方は、電車の中同様に使い方のマナーを中心としたご意見と思います。

しかし、今回携帯電話利用禁止に踏み切った、一番の理由は犯罪防止なのです。

女性ロッカー内に、カメラやビデオカメラ付きの携帯電話を持ち込み、撮影してアダルトビデオに販売するという、新手の商売が出てきたのです。

これまで、アダルトビデオもいろんな着替え場所で撮影したものを販売してきているのですが、スポーツクラブという新しい場所を設定することで、売上を伸ばそうとしているようです。

スポーツクラブの女性ロッカーで、もしこういった撮影がされて販売されてしまうと、そのスポーツクラブのダメージは計り知れません。
携帯電話の利用禁止とまでいかなくても良かったかもしれませんが、スポーツクラブ全体として、そういった犯罪に対して予防策をとっているというアピールが必要と思い判断しました。

今後も、スポーツクラブ内や特に女性ロッカー内への持ち込みも含めた規制は、どんどん進んでいくことと思います。
こういった犯罪があること事態、腹立たしいことなのですが、クラブとして致し方なく対応しているという事実もご理解いただきたいと思います。

寒いから身体をしっかり拭く

本日夕方、ある会員様がロッカー内で転ばれたとの報告を受け、現場へ走りました。

女性の会員様であったため、ロッカー内に入ることもできず、部下の対応や処置に指示を出すだけで、冷や汗が出る思いでした。

15分くらいたったでしょうか、部下が出てきて、
「頭を打たれておらず、床が濡れていて滑ったようです。ご本人も大事になって謝られていました。」

ほっとしました。
しかし、なぜ床が濡れているのでしょうか?

冬場によく起こることなのですが、プールやお風呂から上がって、すぐに自分のロッカー前に行って着替えられることが原因のようです。
理由としては、
「寒いから急いでるので、濡れたままで自分のロッカーに行く」
ということなのです。

しかし、それはおかしいのではないでしょうか?
本当は、プールでしたらプールサイド、お風呂でしたら脱衣所できっちり身体を拭いておけば、そんなに寒いはずはありません。

濡れたまま移動するほうがよっぽど寒いですし、床を濡らすことにもなるし、後でその濡れた床を歩く会員様も気持ちが悪く転ぶ原因にもなります。
僕としては、全く理解できません。

しかし、なぜかどこのスポーツクラブでもあるようです。
まだ、床がタイルマット等の場合は、危険という意味では、さほど問題はないようです。

こういったこともやはりマナーであると思います。
スポーツクラブから、ポスター等で促すような内容ではないと思います。

自分だけのことを考える人が多くなった現代、こういったことも普通にありえるのかもしれませんが、スポーツクラブの責任者としてではなく、一人の人として情けなくなってしまいます。

本日、ある意味被害を受けられた会員様には、申し訳ない気持ちで一杯です。

ロッカーの大きさ

先日、ご入会を受けている時に、おもしろい入会理由がありました。

「ここスポーツクラブのロッカーは、縦に長くて使いやすい」

これが入会理由と言われると、苦笑するしかなかったのですが…。

スポーツクラブの料金も安くなり、経費削減のためにロッカー等のスペースも限られてきています。
そこで考えられたのが、2段式ロッカーです。

これは、スポーツクラブ側にとっては有効利用になるのですが、会員様にとっては使いにくくて仕方がなりようです。
特に冬場は、着ている服もかさばるので鞄は大きくなるし、コートやブーツはちゃんと入らないようです。

そういえば、ゴルフ場のロッカーも縦長しか知りません。
(どこかにはあるかもしれませんが…)

僕が今までも勤務したスポーツクラブ7店舗ほど、全てが縦長のロッカーだったこともあり、ご意見を言われることもなかったので、気が付きませんでした。

こういったことでも、「差別化のひとつになるのか~」と改めて感じさせられました。
チラシを含めた販促企画にばかり目を奪われずに、自分のクラブの中に、差別化や会員を獲得する情報が転がっているんですね。

10分遅れたくらいで100円か!

本日フロントスタッフから
「責任者の名刺がほしい。また電話するから…」
という会員様からの伝言を受けて、すぐフロントに行きました。

フロントでは、その会員様がお待ちだったのですが、
「時間がないので、後日電話する」
とのことでした。

フロントスタッフの話によると、
「駐車場10分遅れるだけで追加100円はおかしい。責任者と話をしたい。」
とのことでした。

僕のクラブは駐車場があり、
2時間無料で以後1時間ごとに100円
となっています。

神戸の中心付近と考えると、この料金は非常に安いと思います。
ただ高い安いは個人差があるので、一概には言えませんが。

しかし、2時間を10分過ぎて100円をいただくことは、僕は普通と考えます。
スーパーやタイマーズとさまざまな駐車場がありますが、その会社ごとにいろんな規定があると思いますが、10分超過は超過と判断します。

おそらく今回の会員様は
「普通15分くらいの猶予はあるだろう」
と言ったこと言われると思います。
しかし、融通をきかせすぎるときりがありません。
いくらサービス業でも、どこかで線引きをせざるを得ないのです。

「文句を言ったもん勝ち」

というようなことにならないようにしたいです。

あのインストラクターはダメだ!

本日電話にて、会員様よりクレームをいただきました。
「○○インストラクターの指導方法はダメだ。わかりにくので変えろ!」
というものでした。

その○○インストラクターは、実は本来のインストラクターが長期病気のため、長期代行という形で担当していただいているスタッフのことでした。

確かに、本来のインストラクターの指導力も含めた人間性はすばらしく、人気が絶大あることは間違いありません。
しかし、○○インストラクターも代行してから1ヶ月で、会員様から評価を得ていたのです。

ここでいつもクラブとして難しいと実感するのです。
確かに、お電話をいただいた会員様のご意見はもっともです。
本来のインストラクターにクラスを担当させたいのですが、代行のインストラクターを評価している会員様もいらっしゃるということです。

本来のインストラクターが回復して復帰できるのであれば、すぐにでも復帰していただき、代行のインストラクターには、違う時間で新しいクラスの開講をすれば問題ないのですが、本来のインストラクターの回復が遅れています。

今日のところはお時間をいただくことで了承をいただきましたが、来週のレッスン時間までには判断せねばなりません。

やはり、誰にも人気があり評価を得ることのできるインストラクターが良いのは当然です。
しかし、現実的には誰もいないのです。
それは、「人気があるから嫌だ」という会員様もいらっしゃるからです。
また、人間ですから合う合わないは必ずあります。

先述しましたご意見に対しては、通常謝罪をして代行インストラクターでお願いするケースがほとんどです。

僕たちスポーツクラブというサービス業なので、会員様からのご意見に対しては謙虚に受け止め対応することが望ましいのですが、同じ会員様から正反対のご意見をいただいた場合には、基本的に多人数のご意見に従うほかありません。

但し、その正反対のご意見ともに、クラブ内の規律やマナー等を犯すことなく、正当なご意見であることが前提です。

もし日記をお読みの方で、
「スポーツクラブに意見を言ったが従わない」
という場合は、こんな場合があるということなのです。
決して否定している場合だけではありません。

こんなことでよいのか?

今日は仕事がスムーズであったことと、現場より事務所に長く居たこともことあり、電話対応をする回数が多かったです。

しかししかし、こちらは当然ながら、
「はい、ありがとうございます。○○クラブの○○です」
と受けるのですが、お名前をなのらずにご質問等をする人が多いのに、驚きました。

普段あまり電話対応をすることがなかったせいかもしれませんが、僕の中でのマナーとしては、名前をなのるのは普通ではないでしょうか?

まだ、チラシを見て初めて電話をされる方ならまだしも、会員様である以上はそれが普通と思います。

ご質問等の内容ですが、
「今日は普通どおりの営業になってんのか?」
「スタジオプログラムのスケジュールをを教えてほしい」
「ゴルフ打席を予約しといて」
「責任者に○時に待っとけって伝えておけ」

特にゴルフ打席は名前もわからないのに予約は取れませんし、責任者は僕だし…という感じでした。

スポーツクラブは会員制です。
会員様同士やスタッフも、一見の関係ではありません。
また、ご利用いただく場所も、私的クラブといえども公共の場として会員様皆様が平等にご利用いただくのです。

最近、子供質やコミュニケーション不足が心配されています。
しかし、その元凶を作っているのは、大人たちではないでしょうか?

笑顔で挨拶や名前をなのるといった、人間関係のコミュニケーション能力が欠けている大人たちを見て、子供は育っているのです。

僕のクラブに来ている子供たちは、いつも笑顔で挨拶してくれます。
僕も嬉しくて挨拶します。
お互いの名前を呼び合っての挨拶は楽しいです。
もしかすると5歳の子供たちの方が、上手な挨拶ができるのではないでしょうか?

僕たち大人が襟を正していかなければ、これからの社会は暗闇です。